光希まさとの創造の世界へようこそ!
つれづれなるままに、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

この国の歴史は、まことに深きものなり。皇紀二千六百八十五年の歳月は、世界に類を見ぬ永きものにて、その重みは計り知れず。されど、昨秋パリに遊びし折、西洋の歴史の深さにも心打たれしことよ。

ノートルダム大聖堂の尖塔は、まるで天を突き刺さんばかりの気高さにて、人の信仰の力の偉大さを物語るが如し。その内なるステンドグラスの輝きは、幾百年もの時を超えて、今なお人々の心を魅了し続くるなり。

西洋の芸術に心惹かれしとて、わが国の美を忘れたるにはあらず。むしろ、異なる文化に触れることにより、日本の四季の移ろいの繊細さ、和の心の深さを、より一層強く感じるものなり。

ああ、されば身体二つあらましかば、パリの街にても、京の都にても、同時に美を愛でることも叶うものを。されど、この思いこそが、人の心を豊かにするものなれば、今はただ感謝して、両方の美を心に刻まん。
