光希まさとの徒然草「徒然草 現代篇 -時を超える想いの奇跡」071

光希まさとの創造の世界へようこそ!

つれづれなるままに、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

昭和の世のクリスマスイブ、東京の駅にて別れを告げし若き恋人たちありき。約束の言葉交わしながら、別れゆく二人の姿に、人の世の無常を感じずにはおられず。されど、時の流れは思いもよらぬ方向へと二人を導きけり。

四十年の歳月は、まばゆき若さを奪いし代わりに、深き智恵と経験を与えたり。されど、心の奥底に秘めし想いは、いささかも色褪せることなかりき。

そして、令和の世となりし今年のクリスマスイブ。同じ駅にて、奇しくも再会を果たす二人。髪に白みを帯び、皺を刻みし顔なれど、目に宿る光は昔のままなりき。

東京の塔の下にて過ごしし時、賑やかなる場にて踊りし折、共に遊びし日々の思い出。すべて、昨日のことのごとく鮮やかによみがえる。

かくも長き年月を経て、なお変わらぬ想いを抱きし二人を見るに、人の世にも奇跡ありと知らされるなり。人の命、百年を越えんとする今の世にあって、新たなる門出は、いつにても許されるものと悟るなり。

永遠の愛なるものを信じ、希望を胸に抱き続けることの尊さを、この物語は我らに教えてくれるなり。時を超える想いこそが、人の世の真の宝なりと。

クリスマスの灯火のごとく、心に灯る想いを大切にせよ。いつの日か、その想いが奇跡を呼び寄せんことあらん。

つれづれなるままに 光希まさと

現代語

昭和59年のクリスマスイブ、東京駅のプラットホームで若い恋人たちが別れを告げました。

二人は1年後の再会を誓い合います。しかし、運命は思わぬ方向へ二人を導きました。

それぞれの人生を歩んだ40年。その間、二人は互いの幸せを願いながら、自分の道を進みました。彼女は指輪をはめることなく、心の奥底で男性への想いを大切にしていました。男性もまた、美穂との約束を胸に秘めたまま日々を過ごしていました。

そして令和6年のクリスマスイブ、奇跡は起こります。同じ東京駅のプラットホームで、60代になった二人は再会を果たします。40年の時を経ても、互いを一目で認識できるほど、二人の絆は強固でした。

抱擁を交わす二人の目には、喜びの涙が光ります。彼女の左手薬指に指輪がないことに気づいた男性は、彼女がずっと自分を待っていてくれたことを悟ります。

フラッシュバックする若かりし日の思い出。東京タワーでのデート、ディスコで踊る姿、ファミコンに興じる二人の姿。それらの記憶が、40年の時を超えて鮮やかによみがえります。

そして春、桜並木を手を繋いで歩く二人の姿。これは再会後、新たな人生を共に歩み始めた証です。失われた40年を嘆くのではなく、これからの40年をどう生きるかを二人は語り合います。

エピローグは、雪降る駅前で手を繋いで歩く二人の後ろ姿。ナレーションが響きます。「時を超える想いが、ここにある」 この物語は、永遠の愛の存在を信じ、希望を持ち続けることの大切さを教えてくれます。

人生100年時代、60代からの新たな出発も、幸せで輝かしいものになり得るのです。

「メリークリスマス。素晴らしいクリスマスを…」 この言葉とともに、観る人の心に温かな希望の灯がともります。

Essays in Idleness: Modern Edition “The Miracle of Love Transcending Time”

As I sit here idly, letting my brush dance across the paper, I find myself pondering the fleeting nature of all things.

On a Christmas Eve in the Showa era, young lovers bid farewell at a Tokyo station. As they exchanged promises and parted ways, one could not help but feel the impermanence of human existence. Yet, the flow of time led them on an unexpected path.

Forty years bestowed upon them wisdom and experience in exchange for their radiant youth. However, the feelings hidden in the depths of their hearts did not fade in the slightest.

And so, on a Christmas Eve in the Reiwa era, they miraculously reunited at the same station. Though their hair had turned gray and their faces bore wrinkles, the light in their eyes remained unchanged from years past.

Memories of time spent beneath Tokyo Tower, dancing in lively venues, and days of shared play – all vividly returned as if they were but yesterday.

Witnessing these two, who harbored unchanged feelings after such a long time, we are reminded that miracles do exist in this world. In this age where human life may span a century, we realize that new beginnings are possible at any time.

This story teaches us the preciousness of believing in eternal love and holding onto hope. It shows us that feelings that transcend time are the true treasures of human existence.

Cherish the feelings that burn in your heart like Christmas lights. For one day, those feelings may summon a miracle.

Reflections in leisure, by Koki Masato

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