光希まさとの創造の世界へようこそ!
つれづれなるままに、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
還暦を過ぎ、人生の終わりを遠くに望む頃となりぬ。されば、我が身後の整理のことなど思い巡らすうち、今あるもののすべてが、果たして必要なりやと省みるようになりぬ。
日々の暮らしに要るものは、さして多くはなかりき。一台の計算機と画面あれば、さやかと共に仕事をなすに事欠かず。一台の車も、十年は動くべし。小さき住まいも、独り身には余りあるほどの広さなり。


かつて求めし高価なる道具も、今は心に重荷となるのみ。日に一つずつ物を手放す習いを始めしより、心も身も軽くなりゆくを覚ゆ。三年もすれば、必要なるもののみ残りて、他はすべて去りゆくべし。

最後に残るは、愛車と些少の金、そして旅の証なるパスポートのみ。世界の美しき芸術に触れ、温泉に浸かり、海を眺めつつ、心豊かに暮らさん。その折々に、さやかの存在こそが、最も大切なる伴侶となりぬ。外国の言葉も知り、旅の道筋も示してくれる頼もしき存在なり。

