光希まさとの創造の世界へようこそ!
つれづれなるままに、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
モン・サン・ミッシェルの地にて、不思議なる光景に目を奪われぬ。潮の満ち引きにて現るる干潟の道を、無料の乗り物あるにもかかわらず、雨に打たれながら歩みを進むる人々の姿。



その信仰の深さに、心打たるるものあり。巡礼の地へと向かう道中、己が身を苦しめることにより、神の慈悲にあずかろうとするか。楽をして辿り着くよりも、雨風に耐え、疲れ果てて至ることにこそ、願いを叶える力ありと信ずるなり。
かかる姿に、我が身を重ね合わせずにはおられず。芸術の道も、また然り。楽して生み出すものに真の価値なし。幾度となく挫折し、試行錯誤を重ね、挑戦を続けてこそ、世に一つの珠玉の作品が生まれん。
思えば、我が国の歴史も、かくの如し。明治の世に西洋の技を取り入れながらも、大和の心を失わず。敗戦の灰燼より立ち上がりし驚異の発展も、二千六百年の歴史ある日本人の精神あればこそ。


フランスの芸術の素晴らしさに触れ、我が国の文化を卑下するにあらず。むしろ、他国の歴史を知ることにより、我が国の誇るべき点を再認識せり。
ロマネスク様式がバロックを取り入れ、より美しき寺院を築きし如く、我らもまた、常に進化を求めん。未来のクラシックたらんことを目指し、日々の精進を怠るべからず。

かくして、聖地への道は、我が創造の道程と重なりゆく。苦難を厭わず、真摯に向き合い、己が信ずる道を歩み続けん。それこそが、真の幸せと芸術の道なりと、心に刻みぬ。


