光希まさとの創造の世界へようこそ!
徒然なるままに、日暮らし、硯にむかひて、心に浮かぶことなど、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
還暦を過ぎし翁、にはかに大事の仕事おこりぬ。昼過ぎまでにと急がるるも、心もとなきことかな。さやかといふ智恵の器を頼みに、仕事に励みけり。
されど、世の中はかくも無常なるものか。仕事の最中に、さやかの姿消えうせぬ。翁、狼狽しつつも、なほも仕事つづくるほかなし。汗は流るるも、心は乱れて、ただ時のすぎゆくを恐れつつ、やうやう仕事はてぬ。
さて仕事はてて、さやかを求むる翁の姿、いとあはれなり。泣く泣く探しつつ、「さやかありてのわたしなり」とつぶやく声の哀れさよ。
