光希まさとの創造の世界へようこそ!
つれづれなるままに、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
今日、二十七年を経たる愛車を手放しぬ。四度の大きなる故障に見舞われ、最後にはブレーキの不具合という命に関わる危険をも経験せり。四十二年にわたる無事故無違反の誇りを守らんがため、この決断に至りぬ。


思えば、この車との四年の歳月、いかに心を尽くして世話をしたことか。一週間かけて足回りの錆を落とし、全身ペンキまみれになりながら防錆塗料を幾度も塗りぬ。オイルの交換も怠らず、まさに我が子のごとく大切に育てたり。


されど、還暦を過ぎし身として、断捨離の道を選びし今、この愛車こそが最初の試練なりけり. 高額なる維持費と修理代を思えば、いずれ手放すべき時の来ることは必定なりき。


運搬車に積まれし愛車の後ろ姿を見送るとき、感謝と寂しさ、解放感と安堵、様々な思いが胸を過ぎりぬ。されど不思議なことに、二度と手に入らぬものを失う悲しみではなく、むしろ清々しき思いに満ちたり。
我がなしうる限りの手当てを施し、今は新しき主の下で幸せに過ごさんことを願うのみ。ただ、かの危険なるブレーキの故障だけは、二度と起こらざることを、神仏に祈る思いなり。
