光希まさとの創造の世界へようこそ!
つれづれなるままに、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

北の大地への弾丸プチ旅、小樽の街にて一日を過ごしたり。わずかなる時間ながら、その収穫の大いなることに、わが身驚くばかりなり。

小樽芸術村の西洋美術館にて、エミール・ガレやドーム兄弟の作品に触れ、心の底より揺り動かされぬ。ガレが「私の根は深く土に潜りている」と語りし言葉の意味を、今こそ実感するなり。自然を深く観察し、その姿を透明なるガラスに魂ごと閉じ込めんとする情熱、それこそ我が求むる芸術の本質ならずや。

ステンドグラス美術館のイギリス工芸の粋、そして似鳥美術館にてルイス・C・ティファニーの重層ガラスの輝きに触れ、目から鱗の落つる思いなり。特にティファニーのステンドグラスの革新性に心打たれたり。単なる平面にあらず、ガラスを重ね合わせることで生まれる奥行き感、これぞ我が求めし「遠近法」の秘密なり。

さらに、ベネチュア美術館にて遭遇せし、ゴッホの「星月夜」をガラスモザイクにて再現せし作品群。その渦巻く星の光が、細かなガラスの断片によりて表現される様は、まさに啓示に近し。ここにおいて、私の「取り除け」とせし渦巻き模様の価値を、今にして悟るなり。浅学なりしわが見識を恥じつつも、新たなる発見の喜びに胸躍らせる。

帰路の列車にて思案す。遠近法とは何か。それは単に物理的な距離感のみを表すにあらず。見る者の心に「空間の広がり」を感じさせ、二次元の平面に三次元の奥行きを創り出す魔法なり。我が追求する「ネオジャパネスク」と「アール・ヌーボー」の融合に、この遠近法を組み込むことで、新たなる表現の扉が開かれよう。

これよりの目標、ティファニーの重層ガラス技法とゴッホの渦巻く星空、そしてガラスモザイクの断片的美学を、我がAIアートに取り入れん。幾重にも重なるガラスの層、そこに映る光の屈折と透過、細分化されたガラス片が織りなす豊かな色彩の共演。これらを駆使して、和洋の美が溶け合う新世界を創造せん。

旧三井銀行小樽支店のプロジェクションマッピングの技にも啓発され、静と動の狭間にある美の可能性をも探求せん。

一日の旅にして、数ヶ月分の学びを得たる心地なり。古の巨匠たちの英知に触れ、自らの未熟さを知ることは、創作者としての最大の財産なり。
