光希まさとの創造の世界へようこそ!
つれづれなるままに、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

近き公園にて偶然の出来事あり。遊びに興じる子らの一人が蹴りたるボール、わが家の近くに転がりて止まりぬ。その子、僅か五歩ほど歩めば届くところに立ちながら、「ボール、取ってください」と声をかけてきたり。

何の気なく蹴り返せば、その子は「ありがとうございます」と言いて立ち去りぬ。されど、わが心には妙なる不協和音の残るを覚えたり。

あと五歩。されど、その五歩を踏み出さず、大人の手を借りんとする。その姿に、今の世の縮図を見るが如し。子らを責むるにあらず、教えるべき親や大人が根本的に教育を受けざりしが故の現象なり。
